普段からしっかりコミュニケーションをとって 防災について、家族で楽しく学んで賢く備えよう 〜NPO法人「ママプラグ」が提案する防災ポイント〜
家族や親子の時間を、より豊かにするためのヒントを見つける「Wican FAMILY TIME」。
第23回は、親子で考え、実践する防災のポイントをご紹介していきます。
東日本大震災発生から、10年が経ちました。日々、防災への備えはいかがでしょうか。
今回お話を伺ったNPO法人「ママプラグ」は、東日本大震災を機に設立され、“家族で楽しく学んで賢く備える“をモットーに、防災に関する取り組みをされています。
今日は、NPO法人「ママプラグ」の宮丸みゆきさんに、普段の暮らしの中で親子で実践してほしい防災に関するコミュニケーションと、小さいお子さんがいるご家庭での防災グッズのポイントついて、お話を伺いました。
子どもが被災した時に、親が一緒にいるとは限らない
防災というと、親が子を守ってあげなくちゃっていう意識がすごく強くて、何でも用意をしちゃうっていうところがあるんです。
けれども、実際に子どもが被災した時は、子供ももしかしたら親から離れている時かもしれませんし、自分でその身を守る方法だったりとか、家族と連絡を取る方法っていうのがすごく大切なんですね。
そういった時に、どうやって連絡を取るかというところが1番必要だと思います。
ですので、普段から親も子どもも、出かけるときには誰とどこに行くのか、そして何時くらいに帰れるのかっていうことをしっかりと伝えあっておくことが必要です。
最終的な家族の待ち合わせ場所を必ず決めていただきたいですね。
“この場所の、ここで”っていうように、結構具体的に決めておいてほしいんですけれども、それ以外にも、例えば学校から家までの間で、帰る途中で被災してしまったなんていう時は、お子さんが結構迷ったりすると思うんですよ。
なので、その場合は“じゃあここまで行っていたらおうちに帰ろう”とか、“ここだったら学校に戻ろう”とか、“ここだったら近くの丈夫なビルに逃げ込もう”とか、そういった形で具体的に決めておくっていうのが大事です。
是非お子さんと一緒に歩いてみたりとかしながら、“この時点だったらこうしよう”とか、“この災害だったらここは通らないで”とか、普段から話をしておくといいかなぁと思いますね。
お子さん専用の避難リュックを作ろう!
グッズに関しても、お子さんはやっぱり成長も早いので、半年ぐらいすると全然違うものが必要になってきたりとか、要らなくなるものも多いと思います。その辺もちょっと考えながら家族で取り組んでいってほしいなと思っています。
まず乳児のお子さんの場合は授乳のものがとても必要だと思うので、備えておいてほしいです。
母乳の場合はお母さんがリラックスしていないと、やはり出が少し悪くなってしまうこともありますし、お母さんのリラックスグッズも必要になるんですね。
もちろんおむつもとても必要ですので1パック位ちょっと多めに準備しておくといいかなと思いますね。
3歳位から、お子様が自分で自分の身を守れるようになってきますので、是非やってほしいのが、お子さんだからといって親が全部荷物を持つのではなくて、もう歩けるようになったら小さいリュックを用意して、お子さんが自分の大事なものを持っていけるような、お子さんの避難リュックっていうのを作ってあげること。その中にはパーソナルカードや、飲み物、お子さんの好きなお菓子とか。
あとはお子さんのこだわりグッズみたいなのがきっと1つはあると思うんですね。
好きなキャラクターだったりとか、例えば寝るときにいつも握りしめているタオルとか毛布とかがあると思うんですけれども、そういったものを持ってるだけで、かなり精神的に落ち着いてくれますので、是非お子さんのこだわりグッズを1つ見つけて、入れておくといいかなと思います。
地震だけでなく、あらゆる自然災害の可能性を想定したり、知ることも大事ですね。
NPO法人「ママプラグ」では、「アクティブ防災」といった、自分で考え行動できる防災を発信しています。1200人以上もの被災の経験をしたパパ・ママと作った「子連れ防災BOOK」も出されているので、家族で読んでみてはいかがでしょうか。
NPO法人「ママプラグ」
https://web-mamaplug.com/
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