原画を見る体験は、お子さんにとっても貴重! アートを楽しむ第一歩としてもおすすめ 〜「リサとガスパールのおもいで展」〜
家族や親子の時間を、より豊かにするためのヒントを見つける「Wican FAMILY TIME」。
第22回は、小さいお子さんも楽しく絵を鑑賞できる展覧会「リサとガスパールのおもいで展」をご紹介します。
「リサとガスパール」のキャラクターは、小さいお子さんからご年配の方までどんな世代でも、ご覧になったことがある方が多いのではないでしょうか。
「リサとガスパール」は、1999年にフランスで生まれた絵本シリーズで、2000年に日本で紹介されると、瞬く間に人気となりました。
そして日本デビュー20周年を記念した展覧会、「リサとガスパールのおもいで展」が、松屋銀座で開催中です。
この人気キャラクターの誕生秘話と、リサとガスパールの知られざる正体について、展覧会ご担当で、株式会社 松屋の佐藤宣久(のりひさ)さんにうかがいました。
物語が生まれたきっかけは、クリスマスに贈った赤い手帳
作家さんは、2人でこの素敵な物語を作っています。
絵を描いているのがゲオルグ・ハレンスレーベンさん、そして物語を考えているのが、アン・グッドマンさんです。
2人は夫妻でして、お互いに密にコミュニケーションをとりながら1つの作品、物語を作っていると伺っています。
リサとガスパールが生まれるきっかけになったのが、ゲオルグさんがアンさんに送った赤い手帳です。
クリスマスの日にアンさんが欲しがっていた赤い手帳をプレゼントしたそうなんですが、ただ単にその赤い手帳を渡すのではなく、その中にゲオルグさんがキャラクターを描いて、アンさんに渡したそうです。
その中に登場するキャラクターが後のリサの原型と言われています。
リサとガスパールは、犬でもうさぎでもない、パリの住人というふうに位置づけられています。
自由気ままに奔放に物語の中を行き交い、時には“やっちゃった”という失敗もあるんですけれども、それで読者を惹きつけています。
素敵な夫婦のお話ですね。
このお話にあった、リサとガスパールの原点となった“赤い手帳”も展示してあります。
今回の展示では、これまでに発表されたおよそ40タイトルの絵本の中から、“おもいで”をテーマに、およそ150点もの原画を展示しています。
アンさん、ゲオルグさん夫婦は日本のことが大好きで、『リサとガスパール にほんへいく』という絵本も描いたほど。
渋谷のハチ公前や、京都の金閣寺など、日本の名所を楽しむリサとガスパールの原画も見ることができます。
作品はすべて油絵で描かれていますが、今回の展示のために水彩画で描かれた2つの作品もみどころです。
慣れ親しんだキャラクターの“原画を見る体験は、お子さんにとっても貴重な体験になるはず。
アートを楽しむ第一歩としてもおすすめです。
リサとガスパールの大量のぬいぐるみがいるゾーンもあるので、テンションが上がることでしょう。
「リサとガスパールのおもいで展」じは、3月3日(水)まで、松屋銀座8階 イベントスクエアで開催中。
チケット購入の詳細は、松屋ウェブサイトをご覧ください。
https://www.matsuya.com/ginza/events/2021/0122/lisagas-2/
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