「我が家のドライブソングは、クイーンでした(笑)」 私の家族と思い出の曲。さとうもかインタビュー
今回、Wicanのテーマソングを作ってくれたシンガー・ソングライターのさとうもかさん。楽曲に込めたメッセージから、音楽に溢れていたという家族旅行の思い出まで、“歌と家族”をテーマにお話していただきました。
私はクイーンだったけど、子どもにはディズニーやジブリの曲を聴かせたい
−−早速ですが、曲のイメージ作りはいかがでしたか。歌詞に乗せた想いについて教えていただけますか。
さとうもか:昔のことを改めて振り返ったときに、ごく普通のことやありきたりな瞬間でも印象に残っていることってありますよね。曲の主人公が“それが家族の思い出だったんだな、優しさだったんだな”っていうことに気づいて、次はそれを自分の子どもに伝える番になる。そういうことがずっと回っていく、というのが、今回の曲に対するイメージです。
−−もかさんが主人公ではなく、架空の人物ですか。
さとうもか:そんな感じです。私より少しだけ年上の人。
–自分よりちょっと上の人の家族感ってどんな感じでしょう。これから年を重ねたら、もかさん自身も“架空の自分”になりますが、自分が家族を持ったときのイメージって何かありますか。
さとうもか:楽しく、みんなが自由に過ごせる家族になれたらいいなと思います。
−−もかさんの中で、“この曲を聴くとすごく家族のことを思い出す”、みたいなことってありますか。
さとうもか:クイーンのアルバムを聴くと、家族で出かけたことを思い出しますね。
–クイーンですか! 一番印象的な曲は何ですか。
さとうもか:『キラー・クイーン』です。
–めっちゃいい家族ですね(笑)。それってお父さんの趣味ですか。
さとうもか:そうですね。クイーンはお父さんの趣味でしたね。お母さんは平井堅さんのファンクラブに入っていました。
−−どういうシチュエーションで『キラー・クイーン』を聴いていたんですか。
さとうもか:車で旅行とか、ちょっと遠出とかする時かな。その時はお父さんが自分で好きな曲をかけていて、ずっと『キラークイーン』だったんです。みんなは順番にいろんな曲をかけるんですけどね(笑)。私はなぜか小さい頃からクイーンの曲がいいなって思っていたからお父さんの選曲は良かったです。
−−もかさん自身が聴いていた、家族との思い出の曲って、何かありますか。
さとうもか:小学校の時は、大塚愛さんの『さくらんぼ』をかけてもらったりしてました。
–可愛いですね(笑)。家族を想像させるような曲って、世界中のアーティストの名曲でも色々あると思うんですが、その中で何か好きな曲はありますか。
さとうもか:歌詞で言うと、aikoさんの『瞳』いう曲が好きですね。あと、全然歌詞はわかんないですけど、この曲 (歌う ♪♪〜)
−−Stevie Wonder の『Sir Duke(愛するデューク)』ですね。いいですよね。
例えばさっきの架空の人物ではなくて、今後自分の子どもができた時に、もかさんの家族として子どもに聴かせたいと思う曲はありますか。
さとうもか:ディズニー音楽と、ジブリの久石譲さんの曲を聴いてもらいたいです。自分自身も小さい頃に結構ディズニーの音楽を聴いていて、それが自分の根底になっている感じがあって。表現豊かな曲が多いからいいなと。
−−ディズニーやジブリの曲から、結構インスピレーションを受けたんですか。
さとうもか:はい。なにげに全ジャンルが混ざってるような気がするんです。
−−その中で特に好きな曲は何ですか。
さとうもか:『不思議の国のアリス』の中の曲が結構全部好きで、よく観ています。ジブリだと、今は『風立ちぬ』が好きですね。サウンドトラックの方。
–クイーンは、自分の子どもには聴かせないんですか。
さとうもか:クイーンは……ちょっと(笑)。時が来たら、ですかね。
−−さとう家伝統の、“おじいちゃんが聴いてたんだよ”って言う(笑)。
さとうもか:ですね。まずはおじいちゃんから聴かせてもらおうかな。
私の歌、「何回聴いてもええわ」って。家族はいつも、心の支えです
−−もかさん自身の家族でお出かけするとしたら、どんな曲を聞いてみたいですか。
さとうもか:自分の曲を聞いたら親孝行になるのではと思います(ふふふ)。
−−自分の曲をかけて、子どもに“お母さんが歌ってるんだよ!”って言ったり?
さとうもか:あ、私が親になった時か。それは Stevie Wonder ですね。ミュージカルの曲とかも聴きたい。
−−自分の子供に自分の曲は聴かせたいですか。
さとうもか:旅行の時に自分の曲はかけないと思いますが、いつかは聴いて欲しいですね。多分家で歌の練習をすると思うので、その時に「これ私が作りました」って言いたいかな。自分の子どもと将来一緒に歌ってみたいです。
−−いいな〜、想像つくな〜。
改めて、もかさんにとって家族ってどういう存在ですか。
さとうもか:心の支えみたいな感じです。結構私は家族には何でも話す方なんです。何か分からない時に導いてもらえる存在だと思っています。一番話すのはお母さんですね。相談もするし面白い話もしたりご飯の話とかもしたり。
−−もかさんが歌ってることに対して、お母さんからアドバイスを受けたりしますか。
さとうもか:「何回聴いてもええわ」って言ってくれます(笑)。優しいですね。
−−いいお母さんだな。
最後に、今回作っていただいた楽曲の魅力を改めて教えていただけますか
さとうもか:今回の曲は、あくまでも主人公目線ではあるけれども、一曲の中で全世代の気持ちが入ってるんじゃないかなと思うので、みんなの心に残る部分があるといいなと思っています。
−−ありがとうございました。