おもちゃの可能性は無限大！ 子どもの想像力をかきたて親子のコミュニケーションを豊かにする 「東京おもちゃ美術館」

東京四谷にある「東京おもちゃ美術館」では親子が1日中楽しめるユニークな設備がたくさん！おもちゃを通じて子どもの想像力を育むことや、
親子のコミュニケーションを豊かにする取り組みを行っています。
現在はオンラインイベントで「おうちでできる遊び」の提案も行なっているんだとか。
家族の時間を充実させる「東京おもちゃ美術館」の魅力に迫ります。

頭と体を使って想像力をかき立てる親子の新たな発見が満載の施設

四谷にある「東京おもちゃ美術館」は赤ちゃんから大人までが楽しめるおもちゃのミュージアム。フロアにはさまざまなおもちゃや遊具が揃い、なんとその8割が実際に触って遊ぶことができる体験型なんです。たとえば、0歳〜2歳まで限定のフロア「赤ちゃん木育ひろば」では赤ちゃんが自由に動き回り、おもちゃに触れ合うことができます。また、ボードゲームやテーブルサッカーといった世界各国のゲームが楽しめる「ゲームのへや」など、体と頭を使って遊べる場所が盛りだくさんの施設です。

今回お話をお聞きしたのは施設運営部チーフディレクターの田向さん。こちらのおもちゃの魅力は、遊び方が決まっていないことだと教えてくださいました。子どもが自ら想像力を働かせ自由に遊べるよう、館内のおもちゃや設備はほとんどキャプションをつけていないのだそうです。「その代わり各フロアにはおもちゃの学芸員がついており、一緒に遊ぶお手伝いをしています。遊び方をただ説明するのではなく、一緒に考えることも。子どもに考える楽しさを教えているんです」。

子どもにとって想像力をかき立てる刺激的な場所であると同時に、親にとっては自分の子どもが「こんなことに興味があったのか！こんな面白いこと考えているんだ！」と発見するいい機会に。来場者からは「子どものことをより理解することができて家でのコミュニケーションが豊かになった気がします」「何をして遊んだか、どう感じたかを家に帰った後もたくさん話してくれました」など、嬉しい声がたくさん届いているようです。

のおもちゃは五感を刺激する？！子どもの気持ちが安定するわけとは

特に「木育」に力を入れており木のおもちゃをたくさん取り扱っているのだそう。
フロアの棚や小屋も木で作られており、行く先々でその温かさを感じることができます。
「木のおもちゃの最大の魅力は、五感を使って楽しめること」と田向さん。

「まず一番は見た目。
木のおもちゃはプラスチックのように細かく作ることが難しいため、抽象的な形になることが多いんですよ。
ですので、それが何に見え、どうやって遊ぶか想像する力が自然と身につきます。
こちらが思いもしなかったものにたとえて遊ぶ子どもも多く、職員が驚かされることも。
さらに温もりを感じる手触りや叩いた時の優しい響き、自然の香りなど木ならではの魅力はたくさんあるんですよ」。
木製のおもちゃのおもちゃは五感を育み、気持ちを穏やかにする効果があると教えてくださいました。

フロア全体で木の温もりを感じられる「東京おもちゃ美術館」ではのびのびとはしゃぐ子どもたちと一緒にリラックスした時を過ごす親の姿も印象的です。
子どもの想像力や表現力を育み、癒しの効果も期待できる木のおもちゃを、おうちの遊びにも取り入れてみてはいかがでしょうか？

外に出られない今だからこそおもちゃが豊かな時間をつくる

さらに「東京おもちゃ美術館」ではコロナ禍の影響で外に出られない家族にもおうちで楽しんでほしいという想いから2020年3月以降、
オンラインのイベントに力を入れています。
自宅にあるもので簡単にできる遊びや工作を提案する動画「3分間でわかるお家遊びシリーズ」は大好評。
配信は100回を超え、遊びが尽きることがありません。
ひとりでもくもくと作業するものはなるべく避け、
ちょっと変わったじゃんけん遊びや卓上カーリングなど動画が終わった後も親子でコミュニケーションを取れる遊びを提案しています。

また、おうちで実際におもちゃを作るオンラインでのワークショップも開催中。
HPから予約をすると材料がおうちに届くシステムです。
当日は全国の家族とリモートで繋がってみんなで楽しみながら制作を行います。
「外に遊びに行けない、学校の友達と会えないと不満を抱える子どもたちにとって、
新たな友達との出会いは刺激にもなりストレスの発散にも繋がると思います。
また、ものづくりの面白さや大変さを実感することで、ものの大切さを学ぶ良い機会にもなりますよ」。

知恵や想いが詰まったおもちゃは人として大切な心を育てる

「いいおもちゃと出会うことで想像力が豊かになったり、新たな発想が浮かび上がったり、人間性を豊かにしてくれるんです。
多くの人の知恵や想いが詰まったおもちゃとの出会いは人の心を育てるものだと思います」と田向さんは話してくれました。
親も子も一緒に思いっきり遊びながら想像力やコミュニケーションを豊かにする「東京おもちゃ美術館」。
今はおうちでできる工夫した遊びを満喫し、
自由に外出できるようになった際はぜひ、
ワクワクがつまった「東京おもちゃ美術館」で子どもとの新しいコミュニケーションを探す冒険に出かけてみてはいかがですか？

施設情報　

東京おもちゃ美術館
http://goodtoy.org/ttm/index.html
住所：〒160-0004　東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内　
TEL：03-5367-9601
開館時間：
10:00～12:00　 ※完全事前予約　2時間入れ替え制
13:30～15:30　 ※完全事前予約　2時間入れ替え制
休館日：
毎週木曜日　※木曜日が祝日の場合は開館。後日振替休館あり
毎週水曜日　※緊急事態宣言に伴い2021年1月13日（水）より当面の間、水曜日は臨時休館