ひと手間の時間を大切にする! 〜スプーンやフォークを誰でも作れるヒトテマキット〜
家族や親子の時間を、より豊かにするためのヒントを見つける「Wican FAMILY TIME」。
今回は、親子で楽しむホームメイド!削って磨いて自分で作る!木を使ったカトラリーを作るキットをご紹介します。
木材から暮らしの道具を作る体験キットに注目します。杉やヒノキが面積の大半をしめ、林業を軸としている、岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)。この村にある「西粟倉村 森の学校」は、日本産の木材にこだわった材木屋さんとして、木の良さが伝わる新しい製品を作り、全国に発信しています。
その取り組みのひとつが、自分で削って磨いて暮らしの道具を作る「ヒトテマ・キット」です。床材などで使用するヒノキの木の端材を使った、スプーンやフォークを誰でも簡単に作れるこのキットについて、「西粟倉村 森の学校」の西岡太史(にしおか・ふとし)さんに伺いました。
ひと手間の時間を大切にする
「ヒトテマキットっていうのは、ひと手間をかけるとできるという意味合いのヒトテマではなくて、ひと手間の時間を大切にするという意味での名前をつけていて、森とユーザーを近づけたいという思いがあるので、削ってもらってその時間を含めて手間を思いに変えてもらうみたいなところで、ヒトテマキットっていう名前にしています。
全部で15種類ありまして、デザートスプーンとかデザートフォークとか大きなものですと木べらとか、そういうものもありますね。あとマドラー、豆皿みたいなものもありますし、大人用や子供用のお箸なんかもラインナップしています。四角い板にレーザー加工で切り抜いてあるので、それをパチっと外していただいて、彫刻刀みたいなもので丸い部分をくりぬいていただいたり、柄の部分も好きな細さまで削っていただく。
粗々しい状態なんですけどそこからペーパーで磨いていく。お母さんと一緒だったら小学校に上がる前ぐらいから
彫刻刀は使えるのかなという感じがしていて、仕上げる時はペーパーで磨くので、例えばお父さんやお母さんが、
形ができるところまでやって、ペーパーを子供さんと磨いてもらうみたいなことであれば、もっとちっちゃな子でも
一緒にできるかなと思います」
本物に触れるということが少ない世の中だからこそ
「僕自身は3人の子供がいて、みんなこのヒトテマキットを作った経験があるんですけど、最近思う事でいうと、本物に触れるっていうことがなかなか少ない世の中になりつつあるなと思っているので、我々が取り扱うものは
木材ですけれど、これぐらい硬いんだとか削るときにわかるので、じゃあその後の扱いでここまで力を入れたら
折れてしまうとか、これより細くしたら不安かなぁとか思いながら、様子を見ながら木に携わる子供たちの姿
みたいなのは、そういう時間を与えられているなっていうことに関してはすごく素敵なことだなと思いますね」
自分で作ったカトラリーで食べるごはんはさらにおいしそうですね。
デザートスプーンやデザートフォークが定番の人気商品ですが、小さなお子さんでも紙やすりで磨くだけで完成させられる、“こどもばし”や、上級者向けのディナースプーン/ディナーフォークなどもあります。ほかに、自分で鉛筆芯を詰めて削って作るえんぴつも!
彫刻刀やクラフトナイフを持っていないという方向けにはじめる、彫刻刀とクラフトナイフがセットになった商品も販売しています。アイテムは、「西粟倉村 森の学校」のウェブサイトから購入できます。
https://morinogakko.jp/feature/hitotemakit/
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