価値観は一つじゃない! 大人の世界に入っていく、子供たちの成長の変化が見どころ 〜2D手描きアニメーション『ウルフウォーカー』〜

2020.11.13
価値観は一つじゃない! 大人の世界に入っていく、子供たちの成長の変化が見どころ 〜2D手描きアニメーション『ウルフウォーカー』〜

家族との時間を大切にしている方のライフスタイルをご紹介する、「Wican FAMILY TIME」。
第五回は親子で楽しめるエンターテイメントを紹介します。ピックアップするのは、現在公開中の映画『ウルフウォーカー』です。

トム・ムーア、ロス・スチュアートという二人の監督によって作られたこの作品。ケルトの伝説に着想を得た『ブレンダンとケルズの秘密』、『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』に続く、三部作の最終作として、構想から7年をかけて製作された、2D手描きアニメーションとなっています。
この作品が生まれた背景や見どころについて、配給会社「チャイルドフィルム」の工藤雅子さんに伺いました。

人が眠ると、魂が抜けだして狼の姿になるという伝説の物語

アカデミー賞に4回ノミネートされているアイルランドのアニメーションスタジオで、「カートゥーン・サルーン」という会社が制作した作品です。ダブリンから少し離れたキルケニーという街にスタジオがあり、キルケニー周辺に残っている民話をモチーフにしてお話が作られました。
人間が眠ってしまうと、魂が抜けだして狼の姿になるという伝説で、“ウルフウォーカー”という言葉自体は監督たちが作り出したものです。眠ってしまうと狼になる主人公・メーヴという少女と、イギリスからアイルランドに狼を駆逐するために送られてきたハンターのお父さんを持つ少女・ロビンという女の子との友情の物語になっています。
主人公は11歳、13歳ぐらいの年齢なんですけれども大人の世界に入っていく子供たちの成長の変化を描いています。
ロビンという少女が、自分が思っていた価値観とは違う、お父さんに教えられた価値観とは違う世界があることを発見していくのが物語のカギになるので、その変化を一緒に楽しんでもらえればと思います。

全て手描き!まるで絵本が動いているようなアニメーション

このスタジオの特徴として、全て手で描いているというのが特徴なんです。今アニメーションの多くが3Dコンピューターで作ってるものなんですが、人間の手で描いている温かみとか、躍動感など独特のものがありまして、多くの方がまるで絵本が動いてるようだと評してらっしゃるんですね。
子供たちにとって絵本ってすごく身近なものなので、それが、読んでいた絵本が、もし動き出したら、すごくワクワクすると思うんですね。色彩も豊かですし、機械では表現できない独特の風味みたいなものがあると思いますので、楽しんでいただきたいと思います。

映画「ウルフウォーカー」は、YEBISU GARDEN CINEMAほか、全国公開中です。

映画「ウルフウォーカー」公式サイト

https://child-film.com/wolfwalkers/


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