パン野ゆりさん流“家族のパンライフ”。「SOUND&GROUND Wican in KARUIZAWA」イベントレポート
11月29日(日)から12月13日(日)までの2週間、軽井沢・プリンスショッピングプラザで行われた「SOUND&GROUND Wican in KARUIZAWA」。お馴染みのパン野ゆりさんが、太らないパンとの付き合い方や、家族でのパンの楽しみ方について語ってくれたトークショーの模様をお届けします。
WicanのPOPUP SHOP第2弾として、軽井沢・プリンスショッピングプラザに期間限定でオープンした「SOUND&GROUND Wican in KARUIZAWA」。子ども向けエンタメ鑑賞用イヤーマフの体験ブースや親子で楽しめるワークショップ、家族で休憩できるグランピングエリアなどを用意し、たくさんのファミリーにご来場いただきました!
さらにこのイベントでは、12月6日(日)に福田萌さん、パン野ゆりさんをゲストでお招きし、トークショーを開催。パン野ゆりさんには、太らないパンとの付き合い方や、家族でのパンの楽しみ方についてお話いただきました。今回は、その模様をレポートします。
パンを休日のアクティビティのひとつに!
——パン野さんは毎日パンを食べていますよね。太らないパンとの付き合い方について教えてください。
「よくInstagramとかでも、パンは好きだけとやっぱりカロリーが気になっちゃう、というようなコメントをいただくのですが、その時に必ず返すことは、大前提として食べ過ぎると太るんです、ということ。これは絶対、必ず、パンでもパスタでもお米でもそう。なので、まずお腹が空いていないのにバクバク食べるのはやめましょう、ということですね。その上で、パンの種類を変えながらバランスを取っていくことが大切です。例えば、バターたっぷりのクロワッサンを食べた次の日は、カロリーの少ないライ麦を使ったパンで、咀嚼回数も増えて食べ応えもあるドイツパンを食べる、とか。そういう繰り返しでバランスを取っていくのが、太らないパンとの付き方の基本です。
また、楽しみながら運動を組み合わせるのもおすすめです。お友達で、山の女神って呼ばれている仲川希良ちゃんという子がいるんですが、私はその子に全国の山をアテンドしてもらいながら、山の麓のパン屋さんで買ったパンを頂上で食べるということをやっています。頂上に登るまでに自分の身体をしっかり使ってるからお腹も空いているし、空も高くて、自然のレストランみたいな感じがして、すごく美味しいんです。そうやって身体を使うことと組み合わせたりすると、よりパンを楽しめたりするんじゃないかなと思います。軽井沢もたくさん山があって、ハイキングできるところがありますからぜひオススメしたいですね」
——Wicanで連載されている「おでかけパンライフ〜パンは家族」でも、そういったお出かけがテーマですよね。
「そうですね。今日みたいな日曜日に、家族みんなでどこにお出かけしようかってなった時に、パン屋さんに行こうかっていうのが一つのアクティビティになってくれたらすごく嬉しいなと思っていて。パンを食べて家族みんなが笑顔になるっていうことが休日のハイライトだったら、すごく幸せ。そういう風にパンが生活の中に家族に寄り添っていくきっかけに『おでかけパンライフ〜パンは家族』がなれたら嬉しいです」
——今はパン屋さんがすごく増えていますし、いいですよね。
「世界中、どんな街に行っても2〜3店舗はパン屋さんありますからね。だからパンって、どこに行ってもみんなで楽しめるものなんですよ」
——パン野さんはこれまで、パン旅も続けてこられていますよね。
「今はコロナ禍でなかなか行けなくなってしまいましたけど、普段は北海道から沖縄まで、まだ全ての県には行けていませんが、旅も続けています。北海道だとやっぱり小麦が美味しかったり、沖縄だとフルーツが豊富だからフルーツを載せたデニッシュがとても美味しかったり、京都は和菓子の文化があるからあんぱんが美味しいよね、っていう感じで、その土地の特色みたいなものがパンに落とし込まれているので、それを楽しみにしています。一年に2回、フランス・パリにも行くようにしているのですが、海外でも同じで、その土地が歩んできた歴史みたいなものを感じることができます。歴史のお勉強とか、学生の頃は苦手だったんですけど、パンを通してだとすごく楽しいです(笑)」
忙しいお母さんの助けにもなるパンは、家族の食卓にぴったり
——家族の食卓といえばご飯というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、家族でパンを食べることの楽しさや魅力って、どんなところにありますか?
「まずシンプルに、夫婦や家族だとパンの種類がいろいろ食べられるっていうのはすごくいいですよね。私、1人で食べ歩きするんですけど、やっぱり食べられる量には限界があったりとかして。いろんなパンをいろんな食べ方のバリエーションで楽しめるっていうのはいいんじゃないかなって思います」
——先日はそんな食卓の風景をInstagramに上げていらっしゃいましたね。
「あの日は家族ではなくて、パン好きのお友達を誘って、パンパーティーみたいなことをした時の写真ですね。それぞれの好きな料理をみんなで持ち寄って、私がパンを用意して、いろんな食べ方をしてみようっていう会です。魚にはこのパンで、とか、このカレーにはこれを合わせようとか。人がいると一緒にできるので、すごく楽しいんですよね。
パンってあまり嫌いっていう人がいないじゃないですか。老若男女に幅広く愛される存在なので、だからこそファミリーで楽しめるっていう側面もあると思います。あと、お友達のお母さんたちからは、「特に食事の時とか子供が小さくて手がかかるけど、パンだと片手でパッとあげられてすごく楽なんだよね!」という声も聞きます。そうやってパンに助けられる面もあるんだなって」
——コロナ禍の今ですが、こんな状況ならではのパンの楽しみ方というのはありますか?
「今はいろんなパン屋さんが通販を始めてくれているので、結構ネットで買えることが多くなっています。今だからこそ遠方のパン屋さんだったり、行列が出来る人気店のパンを取り寄せてみるっていうのは、この機会を逃さずにぜひ試してみてほしいです。
あとは、パン作りですね。5月、6月と新型コロナの影響で2ヶ月間くらいお仕事がない時期があったんですけど、そういう時でもパン作りって時間が掛かるからちょうどいいんです。一次発酵があって二次発酵があって……なんて数時間かけてパンを作るのって普段は忙しくてなかなか出来ないと思うんですけど、時間があるならぜひチャレンジしてみてほしいですね」
——最後に、皆さんにメッセージをお願いします。
「最近はぐっと寒くなってきましたけど、みんなでパンを食べて幸せな気持ちになって、日々健康に過ごしてください。ありがとうございました!」
プロフィール
パン野ゆり
パンコーディネーター エキスパート/パンシェルジュ/モデル
日本全国、訪れたベーカリーは数えきれないほど。年に数回は海外へも足を運び、パンを独自の視点で分析している。
ファッションブランド「ViS」からパンをテーマにしたコラボアイテム「ViS×pannoyuri」を発売、今年9月には北九州の小倉にニューオープンするベーカリーショップ「PARK BAKER LAB.」のプロデュースも手掛けるなど、活躍の幅を広げている。また、モデル山野ゆりとしては、雑誌や広告、CM などに出演。モデルという職業を活かし、太らないパンとの付き合い方も考案している。
Official Instagram @yuri.yamano