野菜について話すきっかけづくりや お子さんとのお絵かきの時間におすすめ 〜野菜でできた「おやさいクレヨン」〜
家族や親子の時間を、より豊かにするためのヒントを見つける「Wican FAMILY TIME」。
第24回は、今日は、お子さんとのお絵かきの時間におすすめしたい、野菜でできた「おやさいクレヨン」をご紹介します。
「おやさいクレヨン」――その名のとおり、野菜からできているクレヨンです。
2014年に発売して以来、累計12万セットを出荷した大ヒットアイテムとなっています。
こちらを企画・販売しているのが、青森にあるデザイン会社「mizuiro(みずいろ)」。
会社の代表の木村尚子(きむら・なおこ)さんは、娘さんとの楽しい時間を作りたい、という思いのもと、「おやさいクレヨン」開発に励んだそうです。
木村さんに、「おやさいクレヨン」について伺いました。
万が一口にしても安心なクレヨン
どうせ作るのであれば、地元を応援できるもの。
そういう要素を組み込めたらいいなということで、
青森ならではのものを考えたときに、野菜の色とか特産品を生かした、
万が一口にしても安心してお使いいただけるようなクレヨンを開発しようと、このブランドが立ち上がりました。
実際には、キャベツやネギ、長芋やごぼうとか、青森と言えばりんご、実は隠れた名品のカシスや、
あとは野菜と言えないんですけど、竹炭のパウダーですね。
竹も食べられるので、それで黒色を補ったりしています。
ただ1つ、野菜ならではの無い色っていうのがどうしてもあるんです。
青色って、野菜界で存在しないってことを、この開発の中で改めて知ることができて、
すごい面白いなぁと思っていたんですけど、あえて合成して作るのではなくて、
畑の野菜の色っていうコンセプトにして、
淡いアースカラーのクレヨンも新しい色の規格としていいんじゃないかと作り出されました。
クレヨンは、まず畑で端材になる部分や、加工時に出る端材を集めて粉末加工するんですね。
粉末加工したものを、愛知県名古屋市のクレヨンの老舗工場があるんですが、そちらに運びます。
通常であれば、クレヨンって石油系のワックスが主だったりするんですけども、
この「おやさいクレヨン」に限っては、おそらく世界でも初ですが、
食用の米油や固形のライスワックスというものに野菜パウダーを混ぜて、
顔料を補色として入れて、その3つのみで構成されるクレヨンなんです。そして冷やし固めて出来上がっていきます。
クレヨンが野菜について話すきっかけにも!
子どもたちが使っている様子を見ると、別に教えたわけではないんですけど、みんな必ず匂いをかぐんですよね。
クレヨンとか色鉛筆で遊ぶ時、そういう動作って入らないと思うんですけど、
まず匂いを嗅いで、その野菜について友達と話したり、
“これ食べれる”とか、“食べれない”とか、そういう話をして描いてみて……。
そういうところも生かして遊んでいる様子が見えて楽しいですね。
あとはお母さん方からは、食育としても使えるんじゃないかっていうお話もありまして。
たとえば「もったいない」という言葉が昔から日本にあるように、
そういった言葉の意味っていうことを知るきっかけになったりとか、
野菜をひとつ作るまでにいろんな方が関わっていてっていうことを学ぶきっかけになったり。
そういうふうになったらいいなと思っています。
今後の色も開発中で、先日はかつおぶし色のクレヨンを試作したそう。素材はほぼ植物由来なので、万が一口に入ってしまっても安心です。
「おやさいクレヨン」は10色入りで2200円。都内では、レイヤードミヤシタパーク内にある「イコーランド」で現在取り扱い中です。
「おやさいクレヨン」
https://oyasai-crayon.com/
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